いちばんの趣味はフライフィッシングです。
小さいころから釣りと接する機会が多く、川釣り、海釣りなどいろいろな魚種をターゲットに楽しんでいました。（釣り雑誌にもよく投稿などもしてました。）

ただ、当時の釣りは餌釣りだけで、いわゆる疑似餌の部類であるルアーやフライではありませんでした。（ルアーは今でもやったことがありません。）
フライフィッシングとの出会いは今からおよそ20年前のことです。


きっかけは会社の仲間と海釣りにいったとき「そんなに釣りが好きなら今度フライフィッシングをやってみないか」と誘われたことです。
そのときは「あんな竿を前後に振る釣り方なんかできるかい」と乗り気ではなかったんですけど。



記憶違いかもしれませんが、ちょうどそのとき自動車メーカーのCMでカップルがフライフィッシングをやっているシーンをみてそう思い込んでいたんだと思います。
「とにかく釣れるからさ」という友人の言葉に後押しされるように向かった場所は、山梨県都留市にある鹿留の管理釣り場です。

不安は的中しました。
ロッドからリール、ライン、フライにいたるまで一式友人に用意してもらい、見よう見まねでロッドを振りはじめたんですが。
目の前の川にフライを運ぼうとしても後ろの木や草に引っ掛けてばかりいます。

つまり、釣りにならないわけです。
しかし、私も幼いころから釣りに慣れ親しんできた人間です。

次第に勘をつかみ、前の水面へプレゼンテーションできるようになると待望の一尾目をキャッチすることができました。

それはそれは嬉しかったの何のって・・・でも、私がフライフィッシングに夢中になったのは、これが理由ではないんです。
（同じ理由の諸兄、諸姉はいらっしゃるかと・・・）

釣りも終わって帰り支度をしているときです。かなりフライ（友人の）をなくしましたので、「申し訳ないなあ」という気持ちからだったんですが、失礼にも友人にフライの値段を聞いてしまいました。
「えーっ！１つ300円」そうしますと・・・20本近く失くしましたので6,000円という計算になります。

さすが貴族の釣りです。どう見ても友人は貴族には見えませんが、よくもまあ文句ひとつ言わずフライを交換してくれたもんです。頭が下がります。
「まあ、フライを自分でつくるタイイングの道具や材料を買えば、初期投資は掛かるけど、ランニングコスト的にはお得なので直ぐに投資回収できるけどねぇ・・・。」

「けどねぇ・・・」とそのあとに続く言葉を飲み込んでしまったビジネスマンの友人を気にかけることなく・・・後は皆様のご想像のとおりです。

STEP1：タイイングツールとマテリアルを購入→STEP2：何とか形になっているフライを作成→STEP3：何故かそのフライで釣れてしまう。→STEP4：フライフィッシングに時間と私財を投じてしまう。→THE END：投資回収困難となる。
・・・という流れに身を投じる羽目になった次第であります。

（注）ただし、お金には変えられないものを得ることができます。