生産性重視!!
同じフライを大量に「生産」(あ、いや、商売じゃないんで・・・「タイイング」)するとき効率を考えることがありますね。
例えば、シャンクにウエイトを巻く場合です。
ウエイトの固定は主に2とおりです。
スレッドでグルグル巻いて固定するか、接着材で固めるかです。
後者の接着材の場合は、乾く時間のことを考慮すると1本ごとに同じプロセスを繰り返すのは無駄になります。
なので、下の写真のようにあらかじめまとめて準備してしまいます。
まあ、いまは下の写真右側のとおり、瞬間接着剤用の硬化促進剤もありますが・・・
1本ごとにスプレーするのは・・・スプレーが他にかからないようにカバーするなど・・
案外面倒です。
そもそも瞬間接着剤なのに、瞬間で固まらず、硬化促進剤を使うってどういうことなんでしょう。
あ、でも冷静になって考えてみると、瞬間で固まったら接着剤のブラシとフックがくっついてとれなくなるか(汗)
バリエーション重視!!
とはいうものの
生産性を考えずに、いろんなパターンを巻いてみたくなるのが人情でしょうね。
例えば、カムイチェップです。
10月の久慈川鮭釣りに向けて現在大量生産しているので・・・
上の写真のとおり、ボディ部分についてオーソドックスなのは・・・
①シェニール+フラットティンセル
②シェニール+オーバルティンセル
ですね。
しかし、こんなのも巻いてみたくなります。
③ポーラーシェニール
④フロステッドヤーン
⑤スピードファイバー TYPEⅡ-L
③と④は似たように見えますが2つだけで比較するとファイバーの長さが違うことがわかります。

あとは鮭頼み
さて、完成させるとどんな感じになるでしょうか。
まず、オーソドックスなものから②のオーバルティンセルから・・・
②’のスロートはマラブーのティップを使用してます。
(通常はラビットのファーです・・・)
つづいて、③ポーラーシェニールです。
ううむ、ちとファイバーが長いでしょうかねえ。
一応矢印のところにスロートはつけてます。
念のため、角度をずらしたものをご覧ください。(写真③’’)
ついてますよ。
まあ、友人から「ボディ材に毛足の長いファイバーを使うなら、スロートは要らないのでは・・・」という話もあります。
そもそも、スロートは何のためにつけるの?ってことになります。
ネットでみましたが、答えはありませんでした。
フライの姿勢を安定させるスタビライザーのような感じもしますが・・・
引き続き調査してみます。
いずれにしても、③’’のファイバーは長すぎる感じがします。
後で切り詰めるか、現地で実釣後、必要に応じて調整するか思案のしどころです。
④フロステッドヤーンはこうなります。(写真④’)
③のポーラーシェニールよりバランスが良い感じですな。
最後に、⑤スピードファイバー TYPEⅡ-Lです。(写真⑤’)
④フロステッドヤーンより、ファイバーが細く、密になってます。
効くのかなあ?
あ、もう一つ(笑)
クリスタルフラッシュをウイングの下だけでなく、テール下部(下の矢印)にもつけてみました。
さあ、どれが一番効き目があるのでしょうか?
まあ、前提として鮭が遡上していなければ、検証できません。
まさに神頼みならぬ鮭頼みです。
