それは欲望という名のビール・・・
さて、SPRING VALLEY BREWERYさんからお取り寄せした6種類のビールも残すところあと2種類となりました。
まずは、496です。
「それは欲望という名のビール」という謳い文句がついております。
はじめ、「496」で「ヨ・ク・ボー」なのかなあと納得しておりましたが・・・
でも、496って完全数ですよね。
完全数は「その数自身を除く約数の和が、その数自身と等しい自然数のこと」ということで、例えば、一番小さいのは「6」。
「6」の約数は1、2、3ですから足すと6になりますよね。
この完全数は色々と神秘的なエピソードがあるようでして・・・
「6」はキリスト教の旧約聖書『創世記』の中で記されているように神が世界を創造した日数です。
つぎの完全数「28」は古代ギリシャで月の公転周期の日数とされていたようです。
その次の完全数「496」もギリシャで宇宙を創造した数値として崇められており、後の物理学においても神秘的なエピソードをもたらしています。
それはフラッグシップビール・・・
話が、小難しくなってきましたので飲みます。
フードペアリングとして選んだのは・・・
パルミジャーノ・レッジャーノです。
496ついてSPRING VALLEY BREWERYさんでは
「ビールの無限の可能性を追求した、既存のどのビアスタイルにも属さない、スプリングバレーブルワリーのフラッグシップビール。」と説明されています。
フラッグシップ(旗艦)、つまりSPRING VALLEY BREWERYさんを代表する一押しのビールなんですね。
しかも・・・
「エールのような豊潤さ」と
「ラガー(低温熟成ビール)のようなキレ」と
「IPAのように濃密なホップ感」ということ。
ううむ。まさに、496は「欲張り」(ヨ・ク・ボー=496)で完全(完全数=496)なビールです。
ああ、豊かな香り、キレがあるのにコクがある。
どこぞのビールの宣伝文句に似てますが、明らかに違ってご褒美ビールです。
余韻もいいです。
そういえば、話のなかで「物理」という言葉を使いましたが、先日、福山雅治さん主演「ガリレオ」の映画「容疑者Xの献身」を見ていましたら・・
丁度、湯川教授が旧友のアパートを訪ねた際にウイスキーを紙袋から出すシーンがあったのですが・・・
ラベルを見るまでもなく、ボトルのフォルムを見た瞬間に「あ、アイラモルトのボウモア」と判ってしまいました。
17年ものの旧ラベルですが、現在、入手困難のようです。
左側は映画に出演(?)していたもので、右側のは同じ17年ものでもホワイトサンド(White Sands)というものです。
これなら、昨年、アイラ島のボウモア蒸留所から発売された3種類のボトル(ブラックロック(Black Rock)、ゴールドリーフ(Gold Reef)、ホワイトサンド(White Sands))の一つなので手に入るようです。